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東北地方太平洋地震

3月11日、地鳴りに続いてそれはやって来ました。
マグニチュード8.8。震源付近の震度7。
私の住む足利市は震度5強との事でしたが、体感ではもっとあったように感じます。

尋常な地鳴りのあり方ではなく、
物凄い勢いで恐ろしい何かが近づいて来るのは、動物的感で理解出来ました。
間もなく、家は緩やかに横に揺れ始め、とても長く続き、
その後酷い縦揺れに変わりました。
酷い縦揺れもまた長い時間続き、本が落ち、
家中のものが音を立て、不気味にきしんでいました。

我が家は地震に対して揺れが少ない地層の上に建物があるらしく、
普段から震度3くらいの揺れだとあまり感じないことが多いので、
今回の揺れは他ではかなりの被害が出ていることは容易に分かりました。

地震直後、東京にいる娘に電話。
直後だった為か電話はすぐに繋がりました。
アパートの本棚が倒れめちゃくちゃとの事でしたが、
命に別状はなく元気で安心。
この後、電話もメールも混線の為、丸一日連絡は取れなくなりました。

その後、仕事中の主人からも連絡も無く、こちらからも繋がらず、
続く余震に不安を覚えながらも、家の周囲を観察。
幸いにして、何も被害はなく安心。
隣近所のお宅も物が倒れたりはしているものの、大きな被害は無い様子。

テレビで情報収集しようと見ていると、停電数回。
その後、まったく電気が付かなくなってしまい、夕刻に備えて蝋燭、暖、水の準備。
幸いにしてガス、水道は使えました。

一人でいるところ、住宅メーカーの方が安否を確認しに来て下さってとてもありがたい思いでした。

間もなくして、会社も仕事にならないと主人が戻り一安心。
暗くなっても電気は来なくて、情報収集がまったく出来ず、
隣街に近い、私の実家でご飯を食べさせてもらおうと出掛けようしていた所、
携帯がつながり、こちらへ向っているとのこと。
電話が繋がらないのでこちらの安否が分からず、心配で来てくれたそう。
隣の佐野市も足利市もまったく電気が届いてないそう。
実家の周囲の家は瓦が落ち、大変な被害との事でした。

外の様子が全く分からず、主人と車を出し、街を見て来ようと出掛けるも、
家から出て僅かのお宅ではやはり瓦が落ちたり、塀が崩れたりして無事では無かった様子。
道路も陥没している所もあったり・・。
街灯も付いていない街はとても恐ろしく異様で、死んだ街でした。

その後も電気は来ず。
服を着たまま、貴重品を近くに置いて浅い眠りに着きました。

電気が来たのは15時間ぶりの翌朝5時。
こんなにも電気が使えることをありがたく思ったことはありませんでした。

余震が続くというので、取り合えず必要な物の買出しへ。
道路陥没で目的のスーパーに行くのに、大変遠回りを要しました。
道中、やはり瓦が落ちている家が多く道に割れた瓦が散乱している所が多くみられました。

震源から200キロ近く離れたこの足利市ですが、
市内では幸いにして死亡者や負傷者は出ていないものの、
3000軒を越える住宅被害が出ているとのことです。

いかに地震の規模が大きかったかを理解出来る様子ですが、
被災地では、まだ行方の知れない方、負傷された方、お亡くなりになった方が沢山いらっしゃいます。
そのご家族、ご友人などのお心を思うと胸が痛くなります。

命の保障を顧みず、原発の作業をしている東電の関係者や自衛隊の方々。
世界中から支援に来てくださる方々。

それに比べて、ただただお祈りするだけの無力な自分です。
by oko-chan | 2011-03-13 10:23 | Life | Trackback