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難問山積の支援

私の住む街にも東日本大震災の被災者の受け入れが始まっています。
市内2箇所に120名。
「ボランティア募集」の呼びかけに、家で過ごしている時間を少しでもその人達のために使えたらと、早速募集元の一つに電話をかけてみました。

ところが、こういった一般個人でのボランティア参加は難しいとのこと。
今行われている支援内容としては、夜食分の炊き出しや献立の差し入れで、○○クラブとかグループとかといった、ある程度の人数を集めることの出来る団体や、地元有志などが負担を持って行って下さっているそうです。
担当者の説明を聞く限り、今現在、必要とされている支援内容が個人では対応が不可な様子なのです。

その日、夕食の配膳の人数が足りないということで入らせて頂けました。
非難してこられた方々に笑顔は無く、静かで、そしてとても遠慮していらしゃいました。
一日建物から外へ出ることは無いといいます。
そんな状態の中に毎日一般の人間が入れ替わり立ち替わり入っていくことは、少し危険な感じがしました。
当然ながら温度差がありすぎるように思うのです。
実際に参加してみてやはり個人での参加は、まだ難しいかなと感じました。

それではなぜに先走って市民レベルでの募集の声がかかったのでしょうか。
市という行政よりも先に、一般市民の間で「何かしなくては!」という正義感から、どこ知れず自然と声があがってしまったのでしょう。
まずは市がどこにどんな人がどれだけ必要なのかの把握をし、団体に話を下ろし、一般個人に必要な部分をきちんとまとめてから声かけすべきであったと感じました。

連日沢山の個人からの問い合わせがあると聞きました。
そうしたみなさんの何か手伝いたいという善意な気持ちを無駄にしないためにも、市には早急に現状の把握とそこからの呼びかけをお願いしたいところです。
by oko-chan | 2011-03-26 22:38 | Life | Trackback